未来に胸を張れる家 ブレインホーム

「リサイクルは万能ではない」

投稿日:2018年07月31日

「リサイクルは万能ではない」

プラスチックごみの発生はどのように理解すればいいでしょうか。

この問題を約20年にわたり研究している東京農工大の高田秀重教授に聞きました。

――プラスチックごみはどうして海に流れ出すのでしょうか。

「たとえばペットボトルなら街での置き忘れやポイ捨て、ゴミ箱に入った後の動物のいたずらで散乱するケースがある。

こうしたプラスチックが雨で洗われ川に入れば、やがて海に流れ込む。

ペットボトル以外にも、化学繊維が洗濯くずとして河川に入り込むケースもある。

私たちの研究では、人口50万人の都市なら1日で約10億個のマイクロプラスチックが下水処理場から河川に流れ込んでいる」

――プラスチックのリサイクルは不十分なのでしょうか。

「たとえばペットボトルなら8割以上がリサイクルされているが、リサイクルされないごみの一部は確実に川に流れ込んでいる。

缶や瓶がペットボトルに置き換えられ、ここ数十年で日本人が使う量は増大した。

川に流れ込むのが一部とはいっても膨大な量だ。

私たちの調査では東京の荒川流域、富山湾、仙台湾の海岸など日本全国の水域にプラごみがたまっていることを確認した」

「リサイクルは万能ではない。

例えばリサイクルしたプラスチックからできた園芸用品が野外で使われれば、やがて削れて雨に流され、マイクロプラスチックとなる。

プラスチックごみの量を減らすことが一番大切だ」

――マイクロプラスチックは人体にも影響がありますか。

「マイクロプラスチックそのものは人に影響はない。

魚介類の内臓を食べたことで我々の体に入ったとしても、やがて排せつするからだ。

ただし酸化防止などに使われるプラスチックへの添加物や、プラごみに付着した有害物質の人体への影響を懸念している。

現状では人の摂取量が大きくないので影響はないだろうが、量が増えれば問題になる可能性がある。

野生生物を使った実験で影響を確かめていくが、予防的な観点からは今すぐ手を打つべきだ」

――どのような対策が考えられますか。

「プラごみの量を減らすため、個人にできることは多い。

マイバッグを持ち歩き、スーパーやコンビニでレジ袋をもらわない。

飲み物は水筒に入れ、ペットボトル製品を買わない。

水筒に水を入れるための給水器を設置する、などだ。

プラスチックを全部なくすというのではなく、過剰に使っているものを減らしていく努力をすればよい。

あとは河岸や海岸に落ちているごみを拾うことだろう。こうした個人の活動が広がるだけでも、かなりのごみを減らせると思う」

「インフレ率100万%」予想の抑制効果は? ベネズエラ、8月にデノミ

投稿日:2018年07月30日

「インフレ率100万%」予想の抑制効果は? ベネズエラ、8月にデノミ

【ロサンゼルス=住井亨介】

ハイパーインフレが続く南米ベネズエラのデノミネーション(通貨呼称単位の変更)が、

当初予定されていたゼロ3つ(千分の1)からゼロ5つ(10万分の1)の切り下げに変更し8月20日に実施されることになった。

国際通貨基金(IMF)は同国のインフレ率が年内に100万%に達すると予想しており、デノミの効果は疑問視されている。

当初は6月初旬に現在の通貨単位ボリバル・フエルテから新単位ボリバル・ソベラノに変更するとしていたが、

金融業界から切り下げに対応できないとの声が上がり、延期されていた。

ベネズエラでは原油価格下落による外貨不足や、米国の経済制裁の影響でインフレが進行。

反米左翼のマドゥロ大統領はこれに対応するため、

財政的裏付けのない最低賃金引き上げや補助金を乱発したが、逆効果となってインフレが悪化した。

ロイター通信によると、ベネズエラ議会が発表した6月時点のインフレ率は年率4万6305%だったが、

IMFは、同国の現状が、ハイパーインフレに見舞われた第一次大戦後のドイツや2000年代のジンバブエに似ていると指摘。

AP通信によると、現在の最高額紙幣十万ボリバルの闇市場での価値は1セント(約1・1円)にも満たない。

インフレが良いのか?

デフレが良いのか?

当然、中間がちょうどよい。

海のプラスチックごみ、なぜ世界の27倍にも? 魚経由で人体に影響も、対策は

投稿日:2018年07月30日

海のプラスチックごみ、なぜ世界の27倍にも? 魚経由で人体に影響も、対策は

海のプラスチックごみ、なぜ世界の27倍にも? 魚経由で人体に影響も、対策は

世界でプラスチック製品の使用を減らそうとする動きが広がっています。

欧州連合(EU)は5月、ストローなどに用いる使い捨てプラスチックを禁じる規制案を加盟国に示しました。

家庭からオフィスまで現代生活に最も身近といえる素材に、何が起きているのでしょうか。

まず問題視されているのが海の汚染です。

ポイ捨てをはじめ海に捨てられるプラスチックは世界で年800万トンと、500ミリリットル入りのペットボトル換算で3200億本分と推計されています。

こうしたごみが日光や潮流によって砕かれ、細かな粒となって海を漂っているのです。

大きさが5ミリメートル以下のプラの粒は「マイクロプラスチック」といわれ、魚などによる摂取が確認されています。

魚を食べる私たちの体にも入っている可能性がありますが、人への影響はよく分かっていません。

東京農工大の高田秀重教授は「プラごみに付着した有害物質などの人体への影響が懸念されている」と話しています。

汚染は海の隅々まで広がっています。

海洋研究開発機構は、太平洋のマリアナ海溝1万メートルの深さにプラ製の袋が存在する映像をウェブサイトで公開しています。

日本の汚染が特に深刻だとする研究結果もあります。

九州大の磯辺篤彦教授の調査では、日本の周辺海域のマイクロプラの濃度は世界平均の27倍に達しました。

日本を含むアジアでのプラごみの発生量が多いことが要因とみられています。

実はEUがプラスチック製品の規制に動いた理由はもう一つあります。

世界のプラごみの半分を受け入れてきた中国が1月から、国内の環境問題を重視して輸入を禁じたのです。

プラごみの処理を中国に委ねていたEUなどではリサイクルが滞り、ごみの総量を減らそうとする流れになったのです。

日本もプラごみを中国に輸出していましたが、今のところ輸出先をほかのアジア諸国に切り替えることなどで急場をしのいでいるようです。

ただし今後は受け入れの増えた東南アジアも輸入制限に動く可能性があります。

東アジア・アセアン経済研究センターの小島道一シニア・エコノミストは「国内外でリサイクル施設への投資を進める必要がある」と話しています。

リサイクルに加え、プラごみを減らすことの重要性は言うまでもありません。

例えば日本ではリサイクルされないペットボトルが年間38億本ほど発生している計算です。

この夏、水筒を持ち歩いたり、川や海のプラごみを拾ったりしてみるのはいかがでしょう。

人間がゴミ放棄=自然の恵み~人間摂取、その結果、不健康に

40℃超でも原発なき首都圏の電力が足りてる理由―『続』

投稿日:2018年07月29日

40℃超でも原発なき首都圏の電力が足りてる理由――2020年東京五輪でひっ迫リスクは?

猛暑が予想を超えて長期化すれば

「2011年の震災以降に節電が進み、国内の電力需要が抑えられてきた。

この猛暑の中、電力会社は需要予想を立てて対応している。

しかし、予想をはるかに超えて、猛暑が長期化すれば、ひっ迫のリスクは一段と高まってくる」と話すのは、

エネルギー経済研究所で総括研究主幹を務める小笠原潤一氏。

「猛暑が長期化すれば、輸入に依存しているLNGなどの燃料が不足する可能性がある。

また、渇水は水力発電の運転に影響を与えるだろう」と述べた。

東電が保有する揚水電力発電は、

低い位置にあるダム(貯水池)から高い方のダムへと水を汲み上げ、電力需要がピークを迎える際に、下部貯水池に流す水の勢いで発電するというもの。

東電パワーグリッド・広報によると、長い期間、雨がまったく降らない状況が続けば、渇水のリスクは高まるが、現時点で渇水を懸念する状況にはないとしている。

毎年、異常気象と言われるほどに、日本の夏の暑さはその深刻さを増している。

2020年には夏季オリンピックが東京で開かれるが、東電は電力の需要をどう予想しているのか?

東電は、2020年夏の3日間の最大需要平均を5328万kWと予測している。

予備率予想は11.8%と、十分な供給力だ。比較的に穏やかな夏を想定して需要予測を行っているのか、「保守的な」予測とも思える。

「オリンピックによる電力の特別需要を正確に予測するのは難しいが、仮に100万kW上振れしても、十分な供給力を確保している」(東電パワーグリッド・広報)

2020年7月の東電の供給力に原発の発電能力は含まれていないという。

火力発電所のトラブル一つで緊迫する西日本

一方、西日本の電力事情は東日本より深刻だ。

関西電力は7月18日に他社からの電力融通を受けた。

2013年8月の盆明けに緊急調達を行った時と同じ状況だ。

中部電力の50万kWを筆頭に、中国電力が20万kW、四国電力が13万kW、北陸電力が10万kW、東電パワーグリッドが7万kW、合計100万kWを関電に供給した。

16時から17時の時間帯で、冷房需要の増大に対して太陽光の発電量が落ちる夕方だった。

関電については、

舞鶴発電所1号機(出力90万kW)と南港発電所3号機(同60万kW)の不具合で苦境に陥った5年前と同じように、

今回も姫路第二発電所5号機(同48.1万kW)が発電機の不具合で7月22日に停止し、復旧のメドが立っておらず(7月24日時点)、目が離せない状況だ。

これから猛暑が続けば、再び緊急融通の可能性も現実味を帯びてくるかもしれない。

電力関係者によると、他の電力会社についても、

老朽化した火力発電所をフル稼働させている状態で、

トラブル一つあれば緊迫した状況に陥ることも十分考えられるという。

一方、関電の大飯原子力発電所3・4号機(各118万kW)、高浜原発3号機(同87万kW)は、101~103%の増出力でフル稼働を続けている。東日本については原発を稼働せずとも安定供給が可能との見方が強まっているものの、西日本の電力需給については、上記の火力発電所の逼迫した状況を見る限り、ベースロード電源としての原発の必要性が失われたとまでは言えない状況だ。

人間活動がはじめて季節を変えた? 日本と世界を襲う記録的な猛暑の背景Ⅱ

投稿日:2018年07月28日

人間活動がはじめて季節を変えた? 日本と世界を襲う記録的な猛暑の背景

■ 「大西洋循環の弱体化が地表温度の上昇を招く」という研究も公開

また、海洋の循環流が地球温暖化に影響を及ぼしているとの指摘もある。

米ワシントン大学と中国海洋大学との共同研究プロジェクトは、7月18日、

学術雑誌「ネイチャー」において「大西洋循環の弱体化が地表温度の上昇を招く」との研究論文を公開した。

これによると、大西洋循環の減速化は、地球温暖化によるものではなく、

数十年規模の自然変動サイクルによるものだが、これによって、今後、気温が上昇する可能性があるという。

海流のスピードは海洋表層の熱が深層にどれだけ多く移動するかによって決まり、

早く循環するほど多くの熱を深層に送り込むことができる。

裏を返せば、海流が遅くなると海洋での熱の蓄積量が少なくなり、大気の温度が上昇しやすくなるというわけだ。

異常気象のメカニズムの解明や、地球温暖化・気候変動との関連性などを探る研究は、防災・減災だけでなく、

社会経済や産業の持続可能な運営という観点からも、注目すべきテーマのひとつだ。

私たちも、

まずは今シーズンの記録的な猛暑のもとで日々の健康管理に心がけながら、

これらの動向に関心を持ち続けることが賢明といえるだろう

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