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無垢材

投稿日:2018年07月13日

無垢材とは?

建築物や家具等に用いられる素材の中に「無垢材」と呼ばれるものがあります。

「無垢」という言葉を聞くと、「純粋」「汚れていない」などのイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。

無垢材とは、原材料である丸太から、実際に使用する時と同じ形状に切りだした木材のことです。つまり「本物」の木材ということになります。

そのように聞くと、多くの方は「あれ、それって普通の木材の事じゃないの?」と感じると思います。

しかし実は、一般的に使用されている木材の中に、こうした無垢材は意外なほど少ないのです。
木を使用した素材には実に様々な種類がありますが、大きく分けると「ソリッド構造」と「フラッシュ構造」の2種類に分けられます。

そして無垢材というのは、「ソリッド構造の素材の中の1種類」に該当します。

それぞれについて次で説明していきます。

一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したものの事。
木本来の質感、風合いという面で魅力があり、化学物質を含まない自然素材としても注目されている。
一番の特長として調湿作用があり、湿気の多い日は水分を吸収し、
乾燥している日は水分を放出して湿度を一定に保とうとするため、『縮む』『膨らむ』という性質がある。
また、コンクリートの約2倍とも言われる優れた断熱性があり、周囲の温度に影響されにくいため夏は涼しく、冬は暖かい環境を生み出す。

2 ソリッド構造とフラッシュ構造

2−1 ソリッド構造

ソリッドとは「固体の」「中が密に詰まった」という意味を持つ英語です。
ソリッド構造と言うのは、その単語のそのままの意味で理解して頂くのが最も早いと思います。

つまり、「中身が詰まった素材」、さらに分かりやすく言えば、「中身が空洞になっていない素材」のことを指します。

無垢材はこのソリッド構造に該当し、その他にもパーティクルボードやMDF(中密度繊維板)といった加工素材もソリッド構造です。

2−2 フラッシュ構造

フラッシュ構造は、ソリッド構造の逆の作り、つまり「中空になった素材」のことです。

外側と芯の部分にだけ木材を使用して骨組みを作り、その上に木目状のシートを張り付けて作る合板のことです。
中身が空洞なので持ち運びに優れ、しかも反りやゆがみなどの狂いが生じにくいという特徴があります。

また、材料の木材が少なくて済むため、環境にも優しいという特徴があります。

しかし、ぱっと見では「木製家具」でも、実はフラッシュ構造の家具というのは驚くほど多く、実は身の回りにある木製家具だと思っていたものも、調べてみたらフラッシュ構造だということも多いです。

フラッシュ構造の素材のなかには、外側のシートに見た目が美しい木目や突起のあるものを使用し、本物っぽく加工している場合もあるのです。

ソリッド構造とフラッシュ構造、どちらが良いのか?

一概にソリッド構造とフラッシュ構造のどちらがいいとはいえません。
建築のプロは、それぞれの一長一短を理解した上で、使用目的や環境に応じて使い分けています。
とりあえずここでは、「無垢材」というものが使われているのが意外なほど少ないということがご理解頂けたかと思います。
2018年7月13日 投稿|     
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