無垢材が適している用途
建物の構造材例えば法隆寺は日本最古の木造建築物ですが、無垢材が使用されています。
1300年以上経ってもあの大きな建物を支え続けているのは、無垢材に確かな強度があるからに他なりません。
無垢材以外の合板は、どこかに必ず接着剤が使用されており、接着剤は木よりも早いスピードで劣化していきます。
無垢材の場合は、腐食や湿度にさえ気を付けていれば、何百年にもわたり、強度を保ち続けることが可能なのです。
また、自然な木が持つ柔軟性は地震が起きた時の揺れにも強く。建物全体にかかる負荷を「しなる」ことで分散させてくれます。
さらに、無垢材はそれ自体が湿度を調節する機能を備えていますので 、結露を防ぎ、建物の耐久性を維持してくれます。
5−2 家具
家具においてもその耐久性の高さは評価されています。
合板と違い、表面のシートがはがれたり、接着剤が劣化したりということがないため、何世代にもわたって使い続けることができます。
古い箪笥やアンティーク家具を思い浮かべてください。
どれも経年による深い味わいがありませんか?
無垢材は何年も使い続けることで味わいが増し、新品の時とは違った良さがにじみ出てくるのです。近代的な家具にはない上品な味わいが生まれます。
また、古くなって修理が必要になっても、一度解体して表面を加工するだけで再度組み立てれば新品同様の輝きを復活させる事ができるのも強みです。
5−3 フローリング
劣化への耐久性が高いので、長期的に見ればランニングコストが安く済みます。
また、上記でも触れたように、無垢材には湿度を調整する機能が備わっているため、快適にすごすことができ、脚触りも良いので、フローリングにも適しています。
5−4 造作材
造作材とは、
建物の内部の仕上げ材のことで、天井や床、階段、鴨居、敷居、ドア枠、手すりなど、目で見える部分や手や足が直接触れる部分です。見た目の安心感や、肌触りの良さが造作材に向いています。