新型コロナウイルス対策には、物の表面も徹底除菌すべき理由
投稿日:2020年04月05日
表面についたウイルスはすぐには死滅しない
アメリカ国立衛生研究所管轄のラボラトリーで、新型コロナウイルスが物の表面でどのぐらい生き残れるかが実験され、プレプリント(論文原稿ドラフトの最終版)ではありますが結果がオンラインで発表されました。
新型コロナウイルスの最長の生存時間は、プラスチックやステンレスの表面では72時間、銅の表面では4時間、段ボールでは24時間というもの。
NPR記事では、専門家の話として生存時間は環境の温度や湿度、また表面のタイプにもよっても変わるだろうとしています。
ライフハッカー米国版では、ウイルスは湿っていて冷たい表面を好むと専門家が述べており、その例としてはドアの取っ手、トレーニング器具、キッチンカウンターなどが挙げられていました。
まだまだ研究中ですが、物の表面についたウイルスはすぐには死滅しないと思って対応した方がいいようです。
除菌を徹底する
そうなると、徹底した手洗いに加えて接触する物の除菌もとても重要になります。
NPR では表面の除菌にはアルコール系かアンモニア系の除菌・消毒剤を勧めています。ウエットシートはアルコール系ならOKです。
CDCこと、アメリカ疾病予防管理センターの勧める除菌方法をまとめました。
•使い捨て手袋を使い表面の掃除、除菌。その後手をすぐ洗う。除菌・消毒剤は製品の指示に従った使い方をする。
•汚れた表面は石けんや洗剤できれいにしてから除菌・消毒をする。
•除菌は最低70%の消毒用アルコール、または水で薄めた塩素系漂白剤を使うと効果がある。塩素系漂白剤を薄める割合は、水約950mlに対し漂白剤は約20ml。
•市販の除菌剤の大部分も効果あり。
•カーペットやカーテンなどの柔らかで浸透性のある表面のものは、表面の汚れを取ってから製品の指示に従って洗う。洗濯機ではその製品に適している最高温度で洗う。
また、前述のライフハッカー米国版の記事では、消毒・除菌剤で拭いた表面はすぐにタオルなどで拭き取らず、自然乾燥させるべきだという専門家のアドバイスがありました。
乾いている間に菌やウイルスが死滅するので拭き取らないほうがいいそうです。
スマホも忘れずに除菌を!
NPRはスマホを「第3の手」と呼び、毎日何度も触るスマホの除菌も忘れないようにと念を押しています。これにはドキリ。さっそく自分のスマホをアルコール消毒したのは言うまでもありません。