洗剤・界面活性剤中毒
投稿日:2020年02月17日
洗剤・界面活性剤中毒とは – 医療総合QLife
洗剤・界面活性剤中毒
洗剤・界面活性剤中毒とは?
どんな病気か
家庭でよく使われる衣類・食器用洗剤には、陰イオン系、非イオン系などの界面活性剤が含まれています。
事故や誤飲、自殺目的の飲用などで洗剤が口に入った場合、少量であれば通常は問題ありませんが、多量の場合は、消化管粘膜の損傷や筋力の低下、けいれんなどが起こり、肝障害、ショックなどにより死亡することもあります。
原因は何か
界面活性剤には、陰イオン系、非イオン系のほか、陽イオン系、両イオン系があります。陰イオン系、非イオン系界面活性剤は、石鹸や洗浄剤として使用され、家庭用洗剤のほとんどにはこれらが使われています。
一方、陽イオン系界面活性剤は柔軟剤、殺菌剤、静電気防止剤などに用いられ、両イオン系は洗浄剤、柔軟剤、静電気防止剤などに用いられています。いずれも陰イオン系、非イオン系よりも毒性は強いのですが、家庭用洗剤に用いられる場合の濃度は低く抑えられています。
界面活性剤には蛋白凝固作用があり、消化管の粘膜を腐食させます。また細胞膜機能を低下させ、血管の透過性を亢進し、循環血漿量を減らします。多量の場合は、溶血や神経の遮断を起こします。
症状の現れ方
経口摂取の場合は、口腔や咽頭、消化管の粘膜を刺激し、損傷します。そのため多量に飲むと、腹痛や嘔吐、下痢を起こし、吐血、下血がみられることもあります。また、脱力、筋力低下、けいれんなどの神経症状が生じます。
さらに、肝障害、循環血漿量減少性ショック、アシドーシス(血液が酸性になること)、肺水腫などが起こり、死亡することもあります。
検査と診断
どんな物質をどの程度の量飲んだのかを確認することが大切です。初期症状は、かぜや食中毒に似ています。
治療の方法
牛乳または卵白を飲ませます。洗剤・界面活性剤を多量に飲んだ場合は、吐かせたり、穿孔(消化管に孔があくこと)に注意しながら胃の洗浄を行います。下剤、活性炭を投与することもあります。そのほか、症状に応じて対症療法を行います。
病気に気づいたらどうする
多くの場合、牛乳を飲ませるだけでよいのですが、洗剤・界面活性剤をコップ1杯あるいはそれ以上飲み込んでしまったら、牛乳を飲ませたうえ、吐かせて、救急病院に搬送してください
ファストフードから「永遠の化学物質」 人体に蓄積?
投稿日:2020年02月15日
ファストフードから「永遠の化学物質」 人体に蓄積?(NIKKEI STYLE) – Yahoo!ニュース
ファストフードと健康の関係で、新たな問題が加わった。「PFAS」と呼ばれる化学物質が、人体に蓄積されている可能性があるというのだ。
PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)とは、耐水性や耐火性を高めるため、一般的な家庭用品に大量に使用されているフッ素化合物の総称。「永遠に残る化学物質」として、近年、欧米で大きな問題になっている。
ファストフードを食べた人と手作りの料理を食べた人の血中PFAS濃度について調べた新たな論文が、2019年10月9日付けで学術誌「Environmental Health Perspectives」に発表された。
2003~2014年に1万人以上から採取した血液サンプル中のPFASを調べたところ、約70%の血液から広く使われている5種類のPFASが検出されたという。研究には、米国疾病予防管理センター(CDC)が定期的に更新する全国健康栄養調査(NHNES)のデータを用いた。
この調査データでは、過去24時間、1週間、1カ月の間に、どれくらいの頻度でファストフードを食べたかについても聞いているが、それらとPFAS濃度の関係を調べたところ、24時間以内にファストフードを食べた人は血中PFAS濃度が高い傾向にあることがわかった。
人体から速やかに排出される他の化学物質とは異なり、PFASは何年も残留するおそれがある。このため、定期的にファストフードを食べると、体内にPFASが蓄積されることになる。
■あちこちに含まれる物質
どの程度の量で人の健康に悪影響が出始めるかは、まだ明らかになっていない。だが、PFASががんや甲状腺疾患、ホルモンの変化、体重増加に関連があることは、多くの研究によりわかっている。
米国のワシントン州とカリフォルニア州サンフランシスコ市では、食品容器へのPFASの使用を制限する法令が可決された。
ファストフードの包み紙と容器400種類を調べた2017年の調査では、パンとデザートの包み紙の半分以上にPFASが含まれていることが判明した。また、サンドイッチとハンバーガーの包み紙の40%近く、フライドポテトを入れる容器の板紙の20%にも含まれていた。PFASは耐水性・耐油性に優れ、食品の携帯が容易になるため、包装の保護剤として広く添加されている。
研究者が心配しているのは、まさにその丈夫さだ。
「PFASへの暴露(化学物質に生体がさらされること)のレベルをどんどん低くしながら、健康にどんな影響が起こるかを検討しているところです」と、今回の論文の共著者で、米研究機関「Silent Spring Institute(沈黙の春研究所)」の環境工学者で化学者でもあるローレル・シャイダー氏は話す。
「食品は、PFASに接触する源の1つにすぎません」と、PFASが塗料やカーペット、衣類にも一般に含まれていることを、同氏は指摘した。「暴露量を減らそうとすることには意味があると思いますが、現段階では、ファストフードを食べる頻度と健康への悪影響を関連づけることはできません」
PFASは分解されないことで非常に有名で、「永遠に残る化学物質」と呼ばれることも多い。また、ビスフェノールA(BPA)のような他の化学物質は数時間で体内から検出されなくなるのに対し、PFASの場合、最速のものでも数カ月も体内に残留することがある。)
■動物実験では肝臓や腎臓、免疫系に障害
PFASで汚染されたチーズバーガーを週に5個食べた場合と1個食べた場合の、健康への影響度合いを測定するのは難しい。PFASは、いたる所に存在するからだ。
ある化学物質の影響を確認するために科学者がまず行う研究は、ラットやマウスなどの実験動物をさまざまな条件で暴露させることだ。こうした動物実験の結果、PFASへ暴露すると、一貫して肝臓や腎臓、免疫系に障害が出るということが示された。腫瘍の発生も広く見られ、中には、がんや甲状腺異常を引き起こす兆候を示すこともあった。
ただし、PFASの規制には、大規模な集団レベルで疾患の傾向を調べる必要がある。
実際、乳幼児期の鉛への暴露が、後の認知能力に影響を及ぼしうることを示すのに、数十もの集団調査を要した。この結果を受け、鉛の使用許容量に関して、より厳しく規制されるようになった。
一方、食品容器などに用いられる化学物質ビスフェノールA(BPA)も、健康に影響を及ぼす可能性が研究で指摘されているが、いまだに科学者の意見は一致しておらず、米国食品医薬品局(FDA)はビスフェノールAについて「直ちに健康リスクを生じるものではない」としている。
■水道水にも含まれている?
今回の論文について、米アリゾナ州立大学環境健康工学センター所長のロルフ・ハルデン氏は、ファストフードとPFAS摂取に明確な関連があることを示している、と述べる。だが、消費財全般においてPFAS含有量が非常に多いことの方が心配だと語る。
「ポップコーンやファストフードにはさほど興味はありません。憂慮しているのは、米国民の70%が、分解されることのない化学物質にさらされているということです」と同氏は話す。
PFASにさらされた食品を摂取することの影響もさることながら、PFASが捨てられた場合の環境への影響について消費者は懸念すべきだ、とシャイダー氏は言う。
たとえば、ごみの埋立処分場ではPFASが地下水に浸出する恐れがある。9月25日付けで環境NPO「Environmental Working Group」が発表した報告によると、カリフォルニア州の住民750万人が利用する水道水から、PFASが検出されたという。
前述のワシントン州とサンフランシスコ市に加え、カリフォルニア州、ニューヨーク州、ロードアイランド州では、それぞれPFASの規制が提案されている。9月には、デンマークが世界で初めて、食品包装へのPFASの使用を禁止した。
論文の結論に、ハルデン氏はこう付け加えた。「この論文に記載の内容が、PFAS暴露のすべてだと考えるようでは、認識が甘いと言わざるを得ません。その実態は、はるかに広く、より複雑化している最中なのです」
2030年、世界はこうなっている(はず)②
投稿日:2020年01月07日
2.急を要する気候変動対策
2018年10月、国連は壊滅的な気候変動を防ぐために人類に残された時間は「あと12年」であると警告した。世界の温室効果ガスの排出量を、2030年までに半減させなくてはならないのだ。依然として排出量が毎年増加していることを考えると、途方もない目標と言っていい。
公正を期して言うならば、目標に達しなかったとしても、2030年1月1日に地球が突然滅亡するわけではない。しかし、報告書の主張は的を射ている。再生可能エネルギーに基づく世界経済への移行が早ければ早いほど、暴風雨の激化や海面上昇、山火事の多発といった深刻な災害を最小限に抑えられるのだ。
そのために何ができるだろうか。まずひとつは、世界中に炭素税を普及させることだろう。温室効果ガスを排出するたびに出費を強いられれば、グリーンエネルギーを導入する動機づけになる。ソーラーパネルや電気自動車(EV)に対しては豊富な補助金も必要だ。
また、公共交通機関を強化し、自動車の使用を抑制できるよう街を再設計しなければならない。さらにニッチに聞こえるが、とても重要な意味をもつのがエアコンだ。世界の気温上昇とともに需要が高まっているエアコンには、効率性の改善や二酸化炭素の隔離を可能にする根本的な再設計も必要となる。
2030年、世界はこうなっている(はず)①
投稿日:2020年01月06日
1.月面基地にようこそ
宇宙飛行士が最後に月面をあとにしたのは、1972年のことだ。当時ほとんどの人は、その後50年にわたって有人月面着陸が行なわれなくなるなど予想もしなかっただろう。だが米航空宇宙局(NASA)いわく、それがようやく変わるのだという。
NASAは2024年に、有人月面着陸を実施しようとしている。しかも今回は、恒久的な滞在を目指しているというのだ。「アルテミス計画」と名づけられたこのプロジェクトの目的は、月面とその周回軌道に人間が恒久的に滞在できる基盤を構築し、ゆくゆくはそれをNASAによる有人火星探査の拠点とすることである。
アルテミス計画が初めて発表されたころは、懐疑的な見方も多かった。NASAが使用するというロケットは初飛行すら完了しておらず、月面ミッションに必要な資金も不足しているなど、条件が整っていなかったのだ。しかしNASAは今年、同計画にとっての大きな一歩を踏み出した。月を周回させる予定の「ルナ・ゲートウェイ」の部品を製造する企業数社を選定したうえ、月面着陸船の設計も募ったのだ。
もしNASAが有人月面着陸を2024年に達成できれば、2030年までに恒久月面基地を建設するのも、さほど飛躍した話ではなくなるだろう
謹賀新年
投稿日:2020年01月01日
あけましておめでとうございます。 旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。 2020年も私たち社員一同、「お客様に喜んで頂く」を胸に、地道に『価値ある家造り』を取り組んで参りたいと思いますので 本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。 皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 |